昆虫食のススメ 第3回

 7月27日、「セミ会」なる催しに参加してきました。これはセミをみんなでとってみんなで調理してみんなで食べる、というイベントで、人気が高く、今回もあっという間に40名の定員がいっぱいになってしまいました。

 集合場所は京王永山駅。駅のすぐ近くに「諏訪北公園」という広い公園があるのですが、そこが採集場所です。

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 ここを、総勢40名が虫取り網をもってうろうろしているというのはなかなか不思議な光景なのではないでしょうか。

 成虫採りタイムは約一時間、そのあと調理班は会場に向かい、残った人々はセミの幼虫採り。私ははじめ調理班に入ろうと思いましたが、調理をやってみたいという人が多く(私はそれなりにやったことがあるので、初心者に譲りました)、また、セミの幼虫採りもやってみたいので結局残留組に入りました。

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 明るいうちは成虫探し。このように抜け殻はたくさんあるし、鳴き声もあちこちから聞こえてくるのですが、なかなかその姿は見えません。

 結局私が採ったのは6匹だけ。しかも小さいニイニイゼミばかり。今年は梅雨が長引いたせいか、まだ一番うまいアブラゼミがほとんど見られません。普通、ニイニイゼミがはじめに出てきて、そのあとアブラやミンミンが出てくるといった感じではないでしょうか。

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 成虫をいったん回収して、調理班に託し、残留班は幼虫採り開始。私は秘密兵器ヘッドランプを使い、暗くなり始めた公園の、今度は地面を見ながらうろうろ。ほどなく一匹目ゲット。

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 しかし二匹目以降がなかなか見つからない。成虫と違って飛ばないし動きも遅いから見つければ捕まえるのは簡単なのですが、なにしろ見つからないことには。

 そろそろ時間かな、というところで立て続けに5匹捕まえ、幼虫も計6匹捕まえました。

 このあと調理・試食会場へタクシーに分乗して向かいました。昨年使った会場と比べると、キッチンが圧倒的に狭い。というわけで、調理器具も少なく、調理班は大わらわと言った感じでした。かといって狭いから手伝おうとするとかえってじゃまになってしまう感じでした。料理はどうしても少しずつしか出てきません。出てくるとみな一斉に群がってあっという間に平らげてしまい・・・その繰り返しでした。ですから写真もほとんど撮っていません。その数少ない写真を一応載せます。

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 これは前菜といっていいのでしょうか、なすのソテーにはちのこをのせたもの。

 

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セミの幼虫の燻製。身がぷりぷりして美味です。

 

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これがメインなのかな、虫タコス。セミミールワーム、コオロギが入っています。味付けは蟻醤油。

 

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 今回とったセミはほとんどニイニイゼミでしたが、アブラゼミも何匹かありました。これは一見標本のようですが、実は素揚げです。ナッツのような味がなんともいえません。

 

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おまけの、ゴキブリの素揚げ。サクサクしておいしかったです。

 これらのほかに、セミの幼虫のから揚げとか、タコ焼き風のセミ焼きとかもありました。

 参加者がみな調理に携わることができた昨年のセミ会と比べるとちょっと物足りないところはありましたが、調理班に回ったみなさま、お疲れ様でした。