昆虫食のススメ 第5回

 ここのところセミネタが続いていますが、また今回もセミの話です。8月10日土曜日はセミ会に参加してきました。まずは料理だけでなくその前の食材集めにも参加したい、という希望者15名ぐらいで網を持って新宿の戸山公園へセミ捕りへ。私ははじめの15分ぐらいで7匹捕り、制限時間は1時間ちょっとあったからこれは30匹ぐらいいけるかな、と思ったところで、公園の巡視員と思しき方に声をかけられました。「虫取りをしているんですか」「ええ」「あのー、ここで虫を取ることは条例で禁止されているんですよ。子供なら夏休みの自由研究や何かで認めているんですが、大人の方はちょっと・・・」他のメンバーもやはり注意されたようで「生態系が乱れるから」とか言われた人もいたようです。10人以上の大人が公園のあちこちでセミ捕りをしていたので、商用にセミを取っているのでは、などと思われ、注意されたのかもしれません。それにしても気軽にセミ捕りもできない世の中になってしまったのですね。なんか残念。

 それでも「え、そんなこといわれたんですか?」と監視員に見つからなかった人は30匹ぐらいとっていたし、注意された人たちも、私もそうですがそれまでにとったものはしっかり持ち帰ったので、みんなで食べる分は十分取れました。

 今回は夏休みとあって、我々常連以外にも、夏休みの自由研究に、と小学生とその親も参加していたりして、いつもの倍ちかい人が集まりました。

 今回のメニューは、セミ入りタコス、セミのタコ焼き風、セミと野菜の串揚げ、セミチョコ、セミ幼虫の燻製、セミの抜け殻ゼリーと盛りだくさん。

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 これがセミのタコ焼き風。素揚げにしたセミがトッピングしてあります。具は、羽化に失敗したセミ。成虫よりやわらかいです。残念ながら成虫になれなかったセミたちを無駄死にさせない、慈悲深い料理です。味はもちろんセミの味。エビのような食感とナッツのような風味がたまりません。

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 左はセミの幼虫、成虫とオクラ、ししとうを串刺しにして天ぷらにしたもの。私はこの天ぷらの揚げ担当でした。右は大人気のセミ幼虫の燻製。だしつゆで下味をつけてあります。

 

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 これは揚げたセミをチョコレートコーティングしたデザート。

 

 写真はこれしか撮っていませんが、先に書いたメニューのほかにも、ハチの子のバター炒めもあったし、ミールワームやコオロギも使われているし、セミ以外の虫も十分堪能できました。