10月5日(土) ビストロ山2019

 10月19日は、神奈川県相模原市で行われた狩猟採取イベント「ビストロ山2019」に行ってきました。このイベントは文字通り、参加者で山に行って狩猟採取を行い、収穫物を調理して食べる、というものです。私はいつもおせわになっている昆虫料理研究会のお手伝いスタッフとして参加しました。天気にも恵まれ、絶好の狩猟採取日和でした。

 前半はスタッフも含め参加者みんなで狩猟採取。野草グループと昆虫などの小動物グループに分かれて専門家の解説を聞きながら食材集めをしました。私はやたらとたくさんいたコオロギとジョロウグモを主に採集しました。

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この山でみんなで食材集め。

 後半は調理と試食。私は今回昆虫料理のブースで、主に揚げ物を担当しました。私は家でも休みの日は天ぷらとかフライとか、なぜか揚げ物を作るのが好きで(食べるのはそこまで好きじゃないんですが、なぜか揚げ物をするのが楽しくて・・・)、もくもくと捕れたてのコオロギやジョロウグモ、持ち込んだ冷凍保存のセミなどを素揚げや天ぷらなどにして揚げつづけました。昆虫料理研究会が提供したものは、そのほかいつも大人気の「セミの幼虫の燻製」、蚕のさなぎが入ったスパニッシュオムレツ、タコ焼きのタコのかわりにゴキブリ(ペットのえさ用のクリーンなやつなのでご心配なく)の素揚げを入れた「蟲焼き」、カメムシウォッカトノサマバッタの糞を漬けたジンなど盛りだくさん。どれも好評で、あっという間に参加者の皆さんの胃袋に収まってしまいました。

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昆虫と野草のコラボ料理も何品か出ました。

 それにしても、ゴキブリというのは不思議な食材です。今回に限らず、昆虫食イベントでゴキブリ料理を出すと、それを食べた人は「あの」ゴキブリを食べた、ということでしょうね、テンションが上がります。「うぉおおお!」と叫ぶ人さえいます。そして、食べ慣れている人はその様子を見て微笑んでいたりします。今回は、マヨネーズを添えて提供していたゴキブリ入り蟲焼きを、「マヨネーズ抜きでお願いします。ゴキブリはいいのですが、マヨネーズはちょっと・・・」などというツワモノ(女性)もいましたが。

 意外なほど評判がよかったのがセミの天ぷら。セミは捕れたてのものではなく、冷凍ものでしたが、セミは初めて食べた、という人々のほとんどが「こんなにおいしいとは思わなかった」とびっくりしていました。

 私もスタッフとはいえ、他のブースの料理を食べに回ったりしました。相模川で捕れたという鮎を使った鮎こくとか、その日とった野草を使った料理の数々、地面に掘った穴を使った蒸し焼き料理「原始焼き」など、晴れ渡った青空のもとで食べるとおいしさも倍増といった感じでした。

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原始焼き、調理中。



 やはり当日とった蛇は、解体ショーのあと炭火焼。これまたうま味が凝縮されていて、しこしこした歯ごたえで最高でした。

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蛇(ヤマカガシ、ヒバカリ)の炭火焼

 生きたままの昆虫を竹串に刺してそれを炭火焼にしていた、参加者の一人の少年がいましたが、こういうワイルドな子供もいまどきは珍しいのではないでしょうか。彼が焼いたバッタを一匹もらって食べましたが、これまた揚げ物とは違ったうまさがありました。バッタ本来の味が楽しめるといったところでしょうか。

 

 というわけで、非常に充実した一日を過ごしました。また来年も参加したいと思います。