昆虫食のススメ 第1回

6月8日、「高田馬場で昆虫食を楽しむ会」に参加。今回のメニューは以下の三品。

① セミとコオロギの八宝菜:クマゼミの成虫(冷凍)と、フタホシコオロギ(生体)の素揚げをトッピングした八宝菜。この「楽しむ会」は、参加者も調理に加わることができる。下ごしらえはスタッフの方々が事前に済ませているので、参加者がすることはほんのちょっとの作業だけ。私はクマゼミの素揚げを担当。クマゼミは大きいだけあって殻も固く、味もアブラゼミやミンミンゼミと比べると大味のような気がする。それでもセミ特有のナッツのような風味は十分感じられる。コオロギは日本では食材としてはゲテモノ扱いだが、世界的にみると比較的よく使われている。優良な蛋白質源として今後日本でも普及していくべきだと思う。味も食感もエビのような感じで、決して「ゲテモノ」ではない。

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八宝菜

②ハチと青菜のクリーム煮:スズメバチの幼虫・さなぎ・成虫が使われている。冷凍の巣からこれらを取り出す作業が、参加者のお楽しみ。幼虫の場合、ちょっとちぎって糞抜きをするのが作業としてはやや難しい。目がかわいいので、人によっては「かわいそう」と感じて食べにくいかもしれない。味は幼虫がクリーミーでいちばんうまい。成虫はやはりかたい。今回はゆでただけだが、先の八宝菜のセミやコオロギ同様、素揚げしたほうが食べやすいと思う。

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クリーム煮

③カイコさなぎの酸辣湯:これはおそらく昆虫食初心者でも躊躇なくいけるのではないだろうか。さなぎは韓国産の缶詰のものを利用。私は以前、この缶詰の物を新大久保の韓国食材店で買って食べたことがあるが、ちょっと生臭く、そんなにおいしいとは感じなかった。しかし、銀座になる長野県のアンテナショップで買った長野産の蚕の佃煮はうまかった。今回はそのあまりうまくない方のさなぎを使ったのだが、酢の効果か、臭みは感じられず、エビのような食感が生きていて、うまかった。

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酸辣湯

 

もう少しするとセミの旬。やはり冷凍ものよりとれたてのほうが風味がいい。